世界一受けたい授業 長谷川眞理子先生講演会 「みんなで支えあう子育て」フォーラム
11月20日夜、大崎で「みんなで支えあう子育てフォーラム」を開催しました。
◆◆第一部:長谷川眞理子先生 講演会◆◆
おばあさん仮説~子育ては血縁をこえて助け合うもの~
動物は生殖期間を越えて長く生きることはありませんが人類の女性のみが
自らの生殖期間を終えてなお長く生きる仕組みになっています。
それには、現代の課題解決の糸口ともいえる理由がありました・・・
日本テレビ「世界一受けたい授業」にも出演され、
動物や人間の行動生態学、進化生物学などの専門分野から、
ユニークで説得力のある講義をなさることで有名な長谷川眞理子先生を
おむかえし講演をして頂きました。
*長谷川眞理子先生*
1983年東京大学大学院理学系研究科修了。同大学助手、専修大学教授、
イエール大学客員準教授を経て早稲田大学政経学部教授就任。
現在は総合研究大学院大学先導科学研究科教授。
専門は行動生態学、進化生物学。日本進化学会会長。
人間の行動や心理を生物進化の視点から研究する。
日本テレビ「世界一受けたい授業」にも出演
著書:『進化生物学への道』『科学の目 科学のこころ』『進化と人間行動』
『クジャクの雄はなぜ美しい?』『オスとメス 性の不思議』『生き物をめぐる4つの「なぜ」』など
◆◆第二部:トークセッション 実践版「おばあちゃんの力」◆◆
「孫と留学」という方法にてひきこもりの問題に取り組んで
いらっしゃる難波三津子氏(カナディアン・アカデミー・セタガヤ代表)と
長谷川先生のトークセッションを行いました。
難波三津子《カナディアン・アカデミー・セタガヤ代表》
幼児から社会人を対象にした日本語・英語学校、留学部門を併設し、
短期・長期留学、不登校児、引きこもり青年に対し転地教育としての
短期留学に加え、最近では少子高齢化の時代を先駆ける「おじいちゃん・
おばあちゃんと行く留学」の実践を開始し、この「幼老共生プロジェクト」
「孫と留学」は高い評価を受けている。
《参加者の感想》
●人はひとりでは生きられないという事を改めて実感。
人間=動物という視点からのお話は、なるほど、、、と思いました。
本能に逆らうことなく自然体で子育てしていけたらと思います。
●長谷川先生のお話、興味深く、又、非常に参考になりました。
三世代同居の家庭で育ってきたため、現在の核家族家庭にいろいろな
問題・課題を感じていましたが、視点を改めてできることにつなげたいと思います。
●ヒトを生物学的に考える、ということが初めての経験でした。
おもしろかったです。
血のつながりがなくても、地域、社会で子育てをするということを
もっと意識しようと思います。
●生物学の視点から見ても、人間は助け合って生きていくのが
自然なこと、というお話がおもしろかったです。
●もし子供を授かることができたら、
いろんな世代の方のお力を借りて育てたいです。
●改めて“女性”の役割に意識が向きました。
深く考えたいです。
●目を見て互いの意図を認識することの大切さを改めて
感じ、日々実践していこうと思いました。
●今夜のセミナー、本当にためになりました!!!
長谷川先生の人類学を通して、
人間と動物の違い、人間だからこそできることがあって、
無理なことだってどうにかクリ アできる、
とても興味深いセミナーでした。
2009年11月20日