11月20日(金)19時～21時
三世代笑顔プロジェクト【スマイル・クローバー】では
「支えあう子育てフォーラム」を開催しました。




「世界一受けたい授業」でも有名な人類学・生物学の
長谷川眞理子先生をお迎えし、持論の「おばあさん仮説」を
御講演いただき、とても楽しく意義深いお話を伺いました。

また後半では「孫と留学」という三世代が支えあう子育て
をずっとサポートしていらっっしゃる難波三津子氏
(カナディアンアカデミー世田谷代表)に登場いただき
長谷川先生の理論を検証するような実例をお話くださいました。



長谷川先生は、「そもそも人類は体の成り立ちから
一人では生きられないことになっていること、子育ても
血縁を超えて部族で助け合う仕組みになっていること」
を、サルとの対比などから面白くお話し下さいました。

「ほぼすべての動物は、自分が生殖機能がなくなることは
生命の終わりを意味するのに対して、人類の女性だけが、
生殖機能停止後も長く生きるようにできている。

それは自分の生殖と子育ての経験を次世代に活かすことで
人類の繁殖を助けるためではないだろうか」というおばあさん仮説
に話は進みました。


長谷川先生の講演を伺い、子育てママが一人で頑張るものじゃない、
みんなで支えあうもの、助けてもらって当たり前、ということを
子育て中のお母様たちに伝えたいと思いました。


子育てにいっぱいいっぱいになって息詰まることは自分が悪い
誰かに手伝ってもらうのはよくないこと
お母さんなんだからお母さんが子育てするのは当たり前でしょ、
と言われて、理不尽だと感じつつ、そこから抜け出したい自分に
罪悪感を感じる


・・・

お母さんならきっと誰もが思い当たること

お母さんは、一人でがんばるべきだ、という思い込みから解放してあげたい
と思いました。



三世代フォーラム、これからもイベントやフォーラムを開催して
共に、子育てや三世代の関わりについて考えていきたいと思っています。


ぜひぜひ、自分ごととして、楽しくご参加くださいますよう
よろしくお願いいたします。


御講演いただきました長谷川眞理子先生ありがとうございました。

《参加者の感想》

　
　・大変わかりやすく、また興味深いお話をありがとうございました。
　・生物学的からおばあちゃんの必要性を聴けて興味深かった。
　・改めて女性の役割に意識が向きました。深く考えたいです。
　・生物学の視点から人間は助け合って生きて行くのが自然なことというお話が面白かった。
　・娘夫婦と隣合わせで住む事になり共同生活・協働生活を実践中。
　　目的は孫が生まれた時に援助したいから。その時に実践してみたい。
　・血のつながりが無くても地域社会で子育てするものをもっと意識しようと思った。
　・話し方がとても解り易く聴き入ってしまう。
　　地球を離れて見られるような感じで人間も遠くから観られるような思いです。
　・人は一人では生きられない事を改めて実感。
　　人間=動物という視点からのお話は、なるほど・・・と思いました。
　　本能に逆らう事無く自然体で子育てしていけたらと思います。