子どもの心の育て方 〜やさしい心理学・つかえるコーチング〜

子育てコミュニケーション講座 講座概要

なぜ、今、子育てコミュニケーションが大事なのか?

ハロードリームでは、みんなが「生まれてきてよかった」と思える社会を実現すべく、「夢」と「笑顔」をキーワードに、様々な取り組みを実施してきました。子どもに関わるプログラム、大人に関わるプログラム、三世代に関わるプログラム、どれも、一人ひとりが、まずは“自分となかよく”することから始まり、せっかく出会えた家族や友人と“みんなとなかよく”していくきっかけ作りの内容です。

子どもが成長する過程で、最初に体験する小さな社会である家族。その中で日々行われるコミュニケーションが子どもの心を健やかに育めるものであったら、子どもたちはいきいきと夢を描き、仲間と助け合い、困難にも立ち向かう、本当の『生きる力』を持って育っていくのではないか、と思います。子どもをめぐる様々な問題を見るにつれ、今、養育する立場に在る大人たちが、心の発達について、正しい理解を持ち、子どもの心の声をきくことのできるコミュニケーションが必要だと確信しました。

社会的歴史的背景・子どもにまつわる社会課題について

今、日本では、子どもにまつわる様々な問題が噴出し看過できない状況です。
以下、現状をお伝えします。

キレやすい子ども
意欲のない子ども、
共感能力のない子ども
感情を抑えられない子ども
飽きやすく集中力のない子ども
挫折に弱い子ども
ルールや責任を理解できない子ども・
自己中心的で身勝手な子ども

そんな課題山積な子どもが増えている事実があり、それに伴い、学級崩壊、少年犯罪、学校内、家庭内暴力の件数も増えています。また、青年期を迎えてもアイデンティティの確立をできない子どもや、社会人になっても、対人コミュニケーション能力や忍耐力の微弱性により、社会生活に対応できない子ども(青年)が増えています。

子育てコミュニケーション講座の立ち位置と意義

時代や国の状況は、目まぐるしく変化しますが、人の心の発達段階はそうそう激変するものではありません。目に見えないために、なおざりにされてきた心の成長へのサポートとして、あらかじめ、心の発達の流れを知り、発達段階に応じたコミュニケーションのポイントを知ることは、伸びやかに優しく人と関わることのできる子どもを育むためにとても必要なことです。また、子どもの気持ちや価値観を尊重することは大切なことですが、それは子どもの欲求にすべて答え応じることが大切だという考え方ではありません。むしろ『子どもの心を大切にする=子どもの言いなりになる』この大きな間違いを正さなければなりません。

これから養育者になる方、今、子どもを育てている方、もうすぐ子育てを卒業される方、子育てと言っても、様々な年代によって当然課題や悩みは違ってきます。 3歳児であれば、乳幼児期のことだけをとにかく知りたい、と思うのも無理のないことです。また、高校生であれば、もう過ぎてしまった時期のことは学んでも仕方ない、と思うかもしれません。しかしながら、心の発達は、その時だけのことではなく、流れで成長し、どこかで躓いていれば先には行けないものなのです。しがたって、乳幼児期から青年期までを流れで理解することで、今、大切にすることが、あと後の子どもの意欲につながる、ということや過ぎてしまったことを知ることで、今躓いていることだけでなく、振り返ってフォローすべきことや、関わる上での気持ちの持ち方を深く理解することに役立ちます。

子育てに関する心理学的な研究はこれまでも行なわれてきましたが、論文や専門書の形で発表されることが多く、子育て真っ最中の親にとっては、なかなか手にとって読むのが難しいのが実情でした。この講座のテキストは、子育て体験を踏まえた上で、コーチング・カウンセリングの手法を取り入れたコミュニケーションのヒントをちりばめて、読みやすい構成になっています。

また、テキストを読んだだけではわかりにくい部分につては、Eラーニングをご覧いただくことにより、ニュアンスがつかめるように配慮いたしました。

本講座が、皆さまの子育ての一助になりましたら、また、子育て支援の活動に携わる方のサポートになりましたら幸いです。

▲このページのTOPへもどる